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中小企業診断士の勉強法とその他諸々

【中小企業診断士】H29年度二次試験の再現答案を書き残しておく(事例Ⅰ)

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無事に勉強再開後一年で二次筆記試験を突破できたので、僕の再現答案を書き残しておきたいと思います。

現時点(12/22)では各事例ごとの得点もランクもわかりません。あくまで4科目総合で合格したという事実があるのみです。当然「模範解答」ではありませんので、その点を踏まえて見て頂ければと思います。

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中小企業診断士の勉強に役立つ本~経済学・経済政策編~

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2017年12月21日更新

経済学・経済政策はとっつきにくい

中小企業診断士試験はとにかく範囲が広く、幅広い知識を覚えることが要求されます。

その中でも経済学・経済政策はこれまで学んだことの無い人にとっては、対策が難しい科目かもしれません。

「限界代替率」や「需要の価格弾力性」など、言葉を見ただけでは全く意味がわからない用語だらけ。しかもグラフや数式、微積分まで活用しなくてはならないとなると、初学の人には苦しい科目ではないでしょうか。

僕は大学で経済学を学んでいたこともあり、経済学・経済政策は得意科目で前回受験時にも90点以上を獲得できました。

ただ、僕自身も大学で最初に学んだときは、意味不明でした。

暗記よりもプロセスで覚えよう

例えば完全競争市場における企業の利潤最大化条件は「価格=限界費用」となるまで生産量を拡大(縮小)することです。

ただ、これをそのまま丸暗記したところでおそらく試験では活用できないでしょう。

なぜそうなるのかというプロセスを理解することが重要です。

テキストだけでなくて書籍を活用しよう

資格の学校が出しているテキストは要点がよくまとまっている一方、詳細な解説は省かれている傾向があります。

上記の利潤最大化条件については非常に重要な論点なので解説はされているはずですが、グラフや数式だらけでわかりにくいテキストも多いように感じます。

そのような場合には、わかりやすく解説した書籍を参考にした方が理解が進みます。

今回は経済学の理解に役立つ本を紹介したいと思います。

 

 

 

初学者向けの経済学本

経済学と数学がイッキにわかる!!

 

 

経済学が苦手な人は数式やグラフが苦手なのではないでしょうか。微分積分などは高校卒業以来使ったことが無いという人も多いでしょう。

経済学のテキストでは微積分等はできるものとして記載されているものが多いですが、この本では経済学で使用する数学から学ぶことができます。

また、内容に関して著書の解説動画をYoutubeで見ることもできます。

http://free-learning.org/?page_id=1237

この一冊だけでは診断士の試験範囲をカバーできませんが、基礎的な数学から学ばなければならない方にはおススメの一冊です。非常にわかりやすいです。

 

経済学と(経済学、ビジネスに必要な)数学がイッキにわかる!!

 

世界のエリートが学ぶマクロ経済入門

 

 

この本はハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の現役教師によるテキストとのこと。数式やグラフで語られがちでわかりにくいマクロ経済学を実際の具体例を用いながらわかりやすく、本質的に解説した入門書です。

決して楽々読める本と言うつもりはありませんが、マクロ経済学の本質が理解できます。本質がわかればグラフや数式はそれを補強するだけのものなので怖くはありません。

世界のエリートが学ぶマクロ経済入門 ―ハーバード・ビジネス・スクール教授の実践講座

 

ミクロ経済学の力

 

 

 メインの対象読者を経済学部の2年生~としていることもあって、図表や実例を用いてミクロ経済学のエッセンスをわかりやすく解説しています。

特に具体的な身の回りの実例を挙げてそれがミクロ経済学とどう関わっているのかが解説されているので、理論ばかりのテキストよりも格段に理解が進むと思います。

ミクロ経済学を学ぶ入門書としては最良の本です。

ミクロ経済学の力

 

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門

 

 

本当の初学者にはおすすめの本です。ミクロ版とマクロ版があります。グラフや数式などはあまりなく事例を基にして経済とは何かということが解説されています。

ただ内容はやや薄いです。理論的な解説は無く一般教養の範疇でしかないように感じます。体系的に理解するための本として悪くはないですが、中小企業診断士の試験対策としては不十分かもしれません。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

 

経済は世界史から学べ!

 

 

通貨や金融、為替など今ある経済システムが歴史的にどのように成立してきたのかが史実を基に解説されています。直接試験に役立つかは微妙なところではありますが、経済の歴史は教養としても知っておくべきだと思うので読んでみた方がいいと思います。

やや解説は表面的なところがあるので興味が湧いた人は巻末の「読書案内」に書かれた本を読んでみるのがいいでしょう。

経済は世界史から学べ!

 

大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる

 

 

初学者向けのように見えますが、初学者がこの本を10時間読んでも理解はできないでしょう。説明が少なく突然数式やグラフが出てくるので初学者は混乱してしまうかもしれません。大学などで経済学を過去に学んでいた人が復習として利用するなら有用だと思います。

大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる

 

マンキュー入門経済学

 

 

僕が大学生の時に使用していたテキストの入門版です。日本の経済学系の大学ではよく使用されているテキストだと思います。これを理解すれば経済学の基礎は理解できます。事例も豊富で楽しみながら読めると思います。

マンキュー入門経済学 (第2版)

 

スティグリッツ入門経済学

 

 ノーベル経済学賞受賞歴のあるスティグリッツ教授の経済学入門書です。スティグリッツ教授は学者ですが公に発言することも多く、日米の経済政策にもよく意見を述べているので名前は知っている方も多いのではないでしょうか。これも大学でよく使われているのではないでしょうか。読むのは大変ですがこれで経済学・経済政策の試験範囲はすべてカバーしています。資格試験学校のテキストは解説が不十分なところがあるので、この本で勉強してもいいかもしれません。

スティグリッツ入門経済学 第4版

 

経済学は面白い学問のはず

試験対策としては経済学・経済政策は二次試験にも関りが薄いためあまり時間を掛けたく無い科目だと思います。

そのくせ、初めて学ぶ人にとっては数式やグラフが多く理解しにくい科目でもあると思います。その時には自分が理解しやすいと思った書籍を利用して勉強するのがいいと思います。

ただ、経済学の本は著者の学派や思想によって書いている内容が偏っていたり、一般的な経済学の理論を否定して著者の独自理論を記載しているものもあります。

なので基本的には資格学校等の中小企業診断士試験用テキストで勉強をしながら、上記のような書籍を参考にしていくのが良いのではないでしょうか。

経済学・経済政策の基礎は学ぶべき学問

試験対策を別としても経済学・経済政策は学ぶべき学問だと思っています。

為替がどのように変動するか、経済統計から今後の日本がどうなっていくと予想されるのか、中国・アメリカ・EU・新興国等々世界経済はどうなっていくのか、そのようなことはビジネスをする上で自分なりの仮説を持ってないといけません。

診断士となれば経営層を相手に話をすることになります。その時に経済状況も理解していない、話もできない診断士が信頼されるでしょうか。企業のトップと話をするなら最低限、経済政策についての意見くらい語れないといけないと思います。

学問としての経済学は実社会では全く使えないとの意見もありますが、僕はそうは思いません。すべての経済活動の基礎がここにあるのです。

答えが無い学問でもあるので学べば学ぶほど面白くなってきますし、今まで理解できなかった経済ニュースも興味を持って見られるようになると思います。

みなさんも経済学が嫌いにならないように、できるだけ楽しんで学べる方法を見つけて下さい。

 

【中小企業診断士】二次口述試験を受験してきました

中小企業診断士二次試験

中小企業診断士試験最後の関門、口述試験を受験してきました。

ご存知の通り中小企業診断士口述試験は合格率99%以上で、出席して何か話せば合格になると言われている試験です。ここ2年は合格率100%です。

実際にどんな様子だったか、来年受験する方のためにも書き残しておきたいと思います。

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【事例Ⅳ】間違えを起こしにくい取替投資の解き方を考える【財務会計】

 

診断士の二次試験から早くも1カ月あまり。

試験前は事例問題なんか見たくもないと思ってましたが、試験が終わると不思議と寂しさがこみ上げてきて、今でも時々、事例問題を解いてしまっています。

まぁ来年も受ける可能性高いですしね。。

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『プロフェッショナル・コンサルティング』を読んで

 中小企業診断士の二次試験から一週間。

合格の程はわかりませんが、自分の次なる課題は「コンサルティング」という仕事について理解を深めることだと思っています。

僕はコンサルティング業務に携わったことは無く、合格していたとしても何もできる状態ではありません。

そこでコンサルの業務とはどのようなものか、どのような能力を伸ばす必要があるのかを理解するために本を購入し読むことにしました。

その中で非常に勉強になった本があったので内容を簡単に紹介します。

 

プロフェッショナルコンサルティング

戦略系コンサルタントとして長年活躍されている二人が対談形式で、現代のコンサルタントに求められる能力や考え方、コンサルティングのリアルな現場、日本企業の今後について語っています。2011年発売と少し古い本ではあるのですが、内容は全く古臭くなっていません。

お二人の経歴は以下参照してください。

非常に示唆に富んだ内容が多く、これからコンサルティングの世界に足を踏み入れようとする人にとっては読んでおくべき本ではないでしょうか。

今回は書評として学んだことをまとめておきたいと思います。

 

学んだポイント
  1. ロジカルに戦略を組み立てるだけのコンサルではダメ
  2. 必要なのは「ファクト」「論理」「情理」
  3. 現場経験、人への洞察力、幅広い勉強で能力は鍛えられる

1.ロジカルに戦略を組み立てるだけのコンサルではダメ

まずは「コンサルタントの在り方」について。二人は、現代のコンサルタントは戦略を組んで「これやったらいいですよ」と助言するだけではダメだと主張します。

組織の実行力が戦略の自由度を規定する

二人は現代の競争環境では、もはや優れた戦略だけ立案すれば業績が良くなる状況ではないと言い、チャンドラーの言う「組織は戦略に従う」に則り、戦略に合わせて組織を決めても成果を上げられないと主張します。

むしろ今の時代に考えなくてはならないのは「組織の実行力が戦略の自由度を規定する」という考え方で、組織の実行力によって取れる戦略の幅が決まると言います。

実行力以上の戦略は立案したところで実行することができないので意味がないということです。

 

これは最近製造業で不祥事が相次いでいることからも納得できる考えですね。彼らは組織の実行力以上の戦略を取ってしまい、結果的に現場にひずみを起こしてしまいました。より高度な戦略を取るためには組織の実行力を高めなくてはいけません。

 

ロジカルシンキングだけでなくロジカルコミュニケーションも重要

またロジカルに考えるだけではダメで、その考えを経営者や現場に正確に伝えなければなりません。

頭の中ではロジックができていても、伝え方に問題があると「ぼくのかんがえたさいきょうのせんりゃく」と受け取られてしまうということです。

組み立てたロジックを相手に納得してもらい初めてコミュニケーションが成立する。ロジカルシンキングだけでなくロジカルコミュニケーションも大切だと言うことです。

耳が痛いですね。

 

企業の実行力をいかにして高めるか

的確なソリューションを考案し良きレコメンデーションをまとめあげることができたとしてもコンサルタントとしての仕事として完結したことにはならない。コンサルタント自らが変革の推進者として現場を動かし、コンサルタント自らがビジネスリーダーを単に”教える”だけでなく”育て上げる”ことが必要なのである。その意味では、コンサルタントも「執行力」が求められるのである。

プロフェッショナルコンサルティング 東洋経済新報社 P148より引用 

コンサルタントは単に戦略を考えて「こうしたらいいですよ」と助言するだけでなく、経営者と一緒になって業務を執行し、現場を変革していかなくてはならないと言うことです。

最初に書いた通り、組織の実行力が無いと高度な戦略は取れません。どうすれば組織の実行力が高められるか。そこまで考えて施策を実行していくことが必要なのでしょう。

 

2.必要なのは「ファクト」「論理」「情理」

続いてコンサルタントとしての考え方について。二人は「ファクト」「論理」「情理」がすべてと説きます。

ファクト

現場を見ずにネットや資料で調べた情報で戦略を組み立てても、リアリティの無い戦略になってしまうので経営者には刺さらない。かならず自分の足で一次情報にあたることが重要。

論理

そしてそうして集めたファクト(一次情報)を論理的に深く解析していく。そこから成功に導くクリティカルファクターを導き出すことが必要。

情理

情理も論理。「完璧なロジックなのに相手がバカだから理解してくれない」「現場が感情的に反対する」という考えは言い訳。そのように反対する情理の背景には何があるのかまでをしっかりロジカルに考えなくては、納得性のあるソリューションは提示できない。

 

この考え方はコンサルタントでなくても重要ですね。

ファクトを見ず推測だけで話す人、ファクトは知っててもそこから深い考察を得られない人、すべてを論理で押し通そうとする人、皆さんあてはまる部分があるんじゃないでしょうか。これも耳が痛いですね。

 

3.現場経験、人への洞察力、勉強で能力は鍛えられる

最後にコンサルタントとしての能力の伸ばし方、伸ばす方向性について。

現場経験の重要性

リアリティのある戦略を提示し実行するためには、現場の経験や肌感覚がわからないといけない。MBAで学べることはコンサルタントで必要な能力の10分の1とのこと。現場を歩かないとファクトは集まらないし、リアリティのある戦略は組めない。

この本で一貫して重要と言われているのが「リアリティ」。これをベースにしたコンサルティングでないとまず納得してもらえないし、実行しても上手くいかないとのこと。

「現場主義」と一見当たり前のようなことを何度も主張しているのを見ると、やはり机上の論理だけでコンサルティングを行ってしまう人が多いのでしょうか。

人への洞察力

組織は結局人からできている。組織を変える時にぶち当たる壁は「人」。人への洞察力を持ち、そこへアプローチする方法を身につけないと何も変えられないコンサルタントになってしまう。

勉強し続ける

 ロジカルシンキングはもちろん、経済、歴史、哲学、政治。様々なジャンルの幅広い知識を身につけていく必要がある。知識を身につけるだけでなく、各事象について徹底的に考え自分なりの意見を持つ。過去の歴史などについては自分が当事者ならと想像し、どう判断するかということまで考え抜く。

3カ月に一度修士論文を書くくらいの勢いで勉強しないといけないとのこと。

非常に厳しいご意見。

 

 

まとめ

本書を読んで内容とは別に参考になったのが、「全体の一貫性」。

会話形式で様々な方向に会話が飛ぶにも関らず、主張の一貫性やロジックの破綻がありません。普通、色々な方向の話をしていると自分の主張に一貫性が無くなったり論理的に矛盾したことを話しだしてしまうのですが、二人の会話は主張したいことが一貫していて、話の方向が変わってもそれがズレません。

だから非常に読み手としては読みやすく、難しい内容もあるのですが、スラっと読めてしまいます。話しながらでも常に頭の中でロジックを構築しながら話をしているのがわかります。

 

紹介した内容以外にもカネボウの再生や90年代後半から2000年代にかけての携帯電話市場における競争戦略など興味深い話が掲載されています。

若手に対して厳しい意見も多く、読むと身が引き締まる思いになります。

とても勉強になる本なので是非一度読んで欲しいと思います。

中小企業診断士二次試験が終わったので、今の気持ちを書き残しておく

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昨日は中小企業診断士の二次試験でした。

悪天候の中受験された皆さん、お疲れ様でした。

本当に「お疲れ様」と自分にもみんなにも言いたくなるくらい、疲れる試験でした。

合否の程はもちろんわかりませんが、記憶が鮮明なうちに受験しての感想や反省をまとめておきたいと思います。

 

とにかく緊張した

今回の試験、とにかく緊張しました。

はっきり言って、大学入試の時のセンター試験や二次試験より緊張しました。

最初の事例Ⅰが始まっても、緊張感が取れず、間違ってはいけないというプレッシャーから、なかなか冷静に解答を組み立てることができませんでした。

 

なぜそんなに緊張したのか

なぜ、そんなに緊張してしまったのか。

分析した結論は「自信がなかったから」です。

 

一次試験の時も大学受験のときも、合格できる自信を持って試験に臨むことができました。

今回は違いました。

もちろんこれまで、事例は100回近く解き、解答プロセスの構築や時間配分のシュミレーションに取り組んできました。

しかしそれを、自分で使えるものとして吸収しきれていませんでした。特に解答プロセスに関しては結局中途半端なまま本番を迎えてしまい、それが不安につながってしまいました。

「不安を抱えたまま試験に臨んでしまった」

これが今回の大きな反省点です。

 

手ごたえはどうか?

最後の事例Ⅳが終わり帰る時にふと思ったのが、「来年もここに来るんだろうな」ということ。

それくらい手ごたえはありません。

もちろん正解も発表されないし、解答速報もまだ見ていないので実際の点数は知る由も無いのですが、できたという実感はありません。

再現解答も作りましたが、作っている内に根拠薄弱な解答だったり論理の飛躍のある解答が見つかったりして暗澹たる気持ちになりました。

 

実力は出せたか?

自分の持っている実力はすべて出せたと思います。

再現解答で暗澹たる気持ちになったと書きましたが、逆に「よくこんなこと書けたな」と後になって自分で関心した解答もあります。それだけ集中力MAXで取り組めてはいたということでしょう。

難問でも諦めることなく、最後まで粘りきりました。

緊張はしましたが、それも実力のうち。

自分の今持っている力はすべて出せたと思います。

不合格なら実力が足りなかった、それだけです。

 

今日からが新しいスタート

「二次試験が終わったら、すこしのんびりしたい」と思っていましたが、今はそんな気持ちはありません。

試験前よりも逆に勉強に対してのモチベ―ションは上がっています。

「いつ勉強するの? 今でしょ。」と某予備校講師の言葉が頭の中でずっと渦巻いています。

合否は当然、現時点ではわかりませんが、いずれにしても自分の実力不足は明確です。

不合格であれば来年の合格のため、合格していれば診断士として活躍するために、今日からが新たなスタートだと思って、勉強を続けていきます。

 

中小企業診断士二次試験まであと一週間。意識すべきことを整理してみました。

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ついに二次試験まであと一週間になりました。

これまで勉強してきた成果を出すときです。とにかく悔いのないよう、あと一週間最後の追い込みをかけたいと思っています。

今回は、僕自身のまとめとして二次試験にあたり忘れてはいけないポイントをまとめておきます。

今回まとめるのは個別の事例対策ではなく、試験全般についての意識すべきポイントです。個別対策については合格したらドヤ顔して書きたいと思います(笑)。

自分に言い聞かせるつもりで書いていますので、そのつもりで読んで下さい。

二次試験で意識すべきこと

聞かれていることに正確に答える

当たり前ですが、出題者が聞いていることに答えなくてはいけません。聞いてないことを解答しても0点です。

また解答にあたっての制約条件も見逃してはいけません(例えば「新規顧客増加以外で」「○○を踏まえて」などの条件)。

また「理由」「要因」「課題」「問題点」などの問い方の違いには注意。設問に対して適切な解答をすることが重要です。

この点は絶対に忘れてはいけません。忘れた時点で試合終了です。

ダブりはあってもいいが抜けはだめ

解答は抜けなくダブりなく(MECE)書くことが必要ですが、あまり意識しすぎてはいけません。

特に解答根拠の切り分けに迷った場合は、ダブってもいいから複数問で一つの根拠を使うのも有り。無理に切り分けるとどっちも得点無しになりかねません。

明確な解答が判断出来ないなら、多数の視点からの解答を盛り込み、部分点狙いに転換することも必要。

タイムマネジメントは柔軟に

もちろん、80分の時間をどう使うかシュミレートはしていますが、問題が例年と同じ形式で出されるかはわかりません。

だから時間配分はシュミレーションに固執せず、設問分及び解答文字数、得点配分、設問ごとの難易度で柔軟に決めます。

自分の実力、知識も勘案し、限られた時間資源で得点を最大化するような時間配分が大切です。

迷ったら与件に戻る

解答が思い浮かばない、また、迷った場合は一度与件文に戻りましょう。与件には必ずヒントが有るはずです。

与件に根拠がない解答は自分の妄想かもしれないので、思い込みをせず必ず与件から根拠を探しましょう。

 

「木を見て森を見ず」にならない

解答根拠を探しに行くと、どうしてもミクロの視点になってしまいます。

ミクロな部分だけをみて解答してしまうと事例全体の流れから逸脱したものになる恐れがあります。

まずは事例全体に流れる全体像をイメージして、その流れに沿って一貫性のある解答を心掛ける必要があります。

不自然に出現する記述は必ずどこかで使うはず

与件文を読んでいると、ときどき、脈略もなく「ところで~」「なお~」などの接続詞とともに、それまでの内容と関係のない記述が出現します。

このような記述はいずれかの設問の解答根拠として利用できることが多いです。

このような記述があった場合は、設問を見て利用出来ないか必ず検討しましょう。

事例Ⅳは計算過程を残す

ミスが怖い事例Ⅳ。

特に最終科目なので集中も切れている可能性が高く計算間違いには要注意です。

答えが何かおかしい場合、検算したら違う数値が出てきた場合、どこで間違ったかわかるよう計算過程をどこかに残しておくことが必要です。

最後にどんなことがあっても慌てない

どんな問題が出題されるかは当日までわかりません。予想外の形式で出題される可能性もあります。

そうなった時には焦らず、戦略をすぐに練り直すことも必要です。事前シュミレーションに固執してはいけません。

「焦ってるのはみんな同じ。その中で冷静になれれば有利になる。」

それくらいの落ち着きを持って試験に望みたいと思います。

「星野リゾート青森屋」に泊まってきました

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9月10日から1週間東北を車で巡る旅行に妻と二人で行ってきました。

その途中に泊まった「星野リゾート 青森屋」について、泊まってみた感想を書いてみます。

コストパフォーマンスが高くとてもいい宿なので、このブログを見て気になったら是非泊まってみて下さい。

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