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中小企業診断士の勉強に役立つ本~企業経営理論編~

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財務会計編経済学編に続いて中小企業診断士の勉強に役立つ本シリーズ第3弾です。

企業経営理論は財務会計と並んで、中小企業診断士試験の最重要科目です。

二次試験にも深く関わってくるので、表面的な暗記などではなく、しっかりとした理解が求められる科目でもあります。

受験校のテキスト(TACのスピテキなど)は試験範囲全体がうまくまとまっている反面、詳細な解説がされていないことも多いです。
(*勘違いしないで欲しいですが、スピテキは素晴らしいテキストだと思ってます)。

通学の方はその部分を講師が解説してくれるのですが、独学の場合はそれがないので、書籍等で知識を補完していく必要があります。

そこで、今回は企業経営理論の勉強に役立つ本を紹介したいと思います。

 

なお、今回は以下の基準で選んでいます。

  • 戦略論やマーケティングを体系的に学んだことのない人におすすめの本
  • 一部の分野(例えばブランドだけ)の詳細解説本ではなく、全体像を理解できる本

「ブランドについて深く知りたい!」「基礎はわかったから応用的なことを知りたい」という人には必ずしもおすすめできる本ではないので注意して下さい。

 

戦略論・組織論

ストーリーで学ぶ戦略思考入門

3C、5フォース、PPM差別化戦略...戦略論では様々なフレームワークが登場します。

これらのフレームワーク、名前や分類の仕方(例えば3Cは自社、顧客、競合など)を知っているだけでは実務でも試験でも使えません。

本書はこれらのフレームワークを、現実的なケースを想定して、応用方法を解説している本です。

フレームワークについての知識が深まるおすすめの本です。二次試験対策としても役立つでしょう。

 

ストーリーで学ぶ戦略思考入門――仕事にすぐ活かせる10のフレームワーク

 

経営戦略論入門

「プロフェッショナル・コンサルティングを読んで」で著書を紹介した波頭亮さんの著書。

経営戦略論の全体像が時系列・学派ごとに解説されています。

テイラー、コトラーから近年のイノベーション理論までがポイントを押さえてわかりやすく書かれています。

戦略論の本は「言葉が難解で何を書いているのかわからない」本も多いのですが、この本は非常に平易でわかりやすい言葉で書かれています。著者も初学者でもわかりやすい内容にすることを心掛けたという言葉通りの内容です。

戦略論の全体像を理解するには最適な一冊だと思います。

 

経営戦略論入門 (PHPビジネス新書)

 

ゼミナール経営学入門

経営戦略論・組織論が網羅された入門書。大学の経営学基礎などでも使われているんじゃないでしょうか。一見読みにくそうですが、入門編なのでそれほど難解でもありません。

ただ、分厚いです。重いです。

「スピテキじゃ満足できない!」「もう少し解説して欲しい」という人にはおすすめです。

 

ゼミナール 経営学入門 ゼミナールシリーズ

 

マーケティング

わかりやすい マーケティング戦略

マーケティング理論がわかりやすい実例を交えて解説されています。

基礎を学ぶには最高の一冊だと思います。

受験校のテキストのマーケティング論はブランドや4Pなどがぶつ切りに解説されていることが多く、全体像が理解しづらいので、この本で補強した方がいいと思います。

 

わかりやすいマーケティング戦略(新版) 有斐閣アルマ

 

この一冊ですべてわかるマーケティングの基本

 

この本もマーケティングの基礎がまとめられた本ですが、上記の「わかりやすいマーケティング戦略」よりも理論的な部分よりも実務に近い形で解説がされています。

4Pに関しては詳細に書かれています。

またBtoBのマーケティングに関しても解説されているのもポイントです。

 

マーケティングの基本 この1冊ですべてわかる

 

価格の心理学

試験対策としては必ずしも有用ではない本ですが、非常に面白い本なので紹介します。

人の価格に対する反応を心理面から解説した本です。

高く買ってもらうためにはどのようなプロダクトミックスが必要か、どのポジションで販売すれば高く売ることができるかなど、「価格」に対しての深い考察が書かれています。

直接試験に役立つとは言えませんが、非常に面白く実務にも役に立つ本です。

時間があれば是非読んでください。

 

価格の心理学

 

まとめ:欲張り過ぎないように注意

色々な本を取り上げましたが、基本的にはスピテキ、スピ問、過去問を中心に勉強していれば、一次試験は十分合格点をとれると思います。

ただ、企業経営理論の場合、過去問などを解いても「なぜこの答えになるのか?」と分からなくなったり、そもそも理論の意味がわからなかったりすることが多々あります。

そのような時には、より詳しく解説してくれている書籍を読んでみるのも手でしょう。

 

気をつけて欲しいのは、戦略論、モチベーション理論、マーケティング論それぞれに多数の本が出版されており、書籍によっては著者の独自理論を展開しているものも多くあります。

このような本は試験対策としては有効ではありませんので、オーソドックスな理論が学べる本を選んで読んだ方がいいでしょう。

また、書店にいくと、経営戦略やマーケティングの本はたくさん目につくところに置いてあるので、ついつい色んな本に手を出しがちですが、いい本が見つかったら、その一冊をまずは理解することに注力した方がいいでしょう。

欲張りすぎると余計に頭が混乱してしまう危険性があります。

 

企業経営理論は二次試験(特に事例Ⅰと事例Ⅱ)にも深く関わってくる科目です。

ただ暗記するのではなく、理論を実際のケースにあてはめて応用できるほどに知識を高める必要があります。

紹介した本は二次試験対策としても活用できると思います。

気になった方は書店で中身を調べるなどして、気に入ったものを読んでみて下さい。

 

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