僕が大切にしている勉強に対する3つの心構え
「あの人って勉強できるけど仕事はできないよね」
こんなこと言ってる人いますよね。
自分が勉強しない言い訳に使う人も多くて、僕はあまり好きな言葉ではありませんが、そのような人がいることも確かです。
そのような人にならないために、勉強するにあたって僕は3つの心構えを常に意識するようにしています。
必要最低限の努力で求められた成果を出す
「効率性」
企業分析においても重要な観点ですよね。
近年、売上高や経常利益だけでなくROEやROAなどの効率性指標が企業評価においても重要視されるようになっています。
勉強も同じです。同じ結果を得るのであればそれに要する労力は少ない方がいいに決まっています。
環境変化の速い現代においては、時間をかけて勉強しても、そうしているうちにその知識自体が陳腐化してしまいます。
また、勉強だけが人生のすべてではないはずです。人間的に成長するためには勉強ばかりに時間を費やしていても成長しません。
とにかく勉強は「効率的に」「早く」進めることが大切です。
「長い時間をかけて」とか「気合で」などという言葉は禁句です。
そもそも効率性を意識できない中小企業診断士ってどうなの?
中小企業って人も金もモノもリソースが無いわけです。特に人に関しては今後さらに不足が懸念されています。
その中で今後の診断士に必要とされる能力って、「そのような少ないリソースの中でいかに成果を最大化するか」を考える力ではないでしょうか。
「リソースをとにかく増やす」とか「気合いで頑張る」ということでは、これからの時代成果を上げていくことは困難です。
自分の「勉強の効率を最大化するためにどうするか」ということを考えることで、コンサルタントとしての能力も鍛えることができます。
一つのジャンルにこだわりすぎない
一つのジャンルのことだけを集中的に勉強しても得られるものは多くはありません。
僕は今プログラミングも勉強していますが、プログラミングを始めてから今まで苦手だった「経営情報システム」の内容がスムーズに頭に入ってくるようになりました。
「コンパイル型」とか「インタプリタ型」とか「オブジェクト指向」とか「ポリモーフィズム」なんて診断士のテキスト見たって何のことかわかりませんよね(少なくとも僕には全く意味わかりませんでした)。
プログラミングを勉強することで、これらの知識を体系的に理解することができるようになりました(正直に言うとまだ正確に理解しているかは怪しいですが・・)。
このように、一つのことだけでなく多くのジャンルの分野を勉強することで、それらの知識が有機的に繋がった時には、単なる「暗記した用語」ではなく「体系的な知識」として自分の中に取り込むことができるようになります。
そうすれば、実務として応用できる知識として自分の中に取り込むことができて、簡単に忘れてしまうこともないでしょう。
多様なジャンルの勉強をすることは一見非効率に見えますが、実際は勉強効率が非常に高い方法だと思います。
最終的に何かをアウトプットしなくてはいけない
インプットそのものが目的になってはいけません。最終的にはインプットを活かして何かをアウトプットしなくては勉強の意味がありません。
何かを学んだら、できるだけ早く実践する場を作ってアウトプットすることが重要です。
そうすることで、インプットした知識も定着し、その知識を生かした応用力も身につけることができます。
診断士の勉強であれば、仮に自分が診断士になった時にどうなりたいか、どのような能力が必要か意識して勉強することが大切です。
実際に自分が企業診断を行う場面を想定して、「その際に必要になる知識は何か」ということを意識していると、無機質に感じる勉強内容もバリューの高い「情報」に変換することができます。
そうすれば、自分事として知識を吸収することができ、結果的に、インプットが定着しやすくなります。
まとめ:勉強バカになってはいけない
「勉強はできるけど残念な人」
知識はあるけど応用が利かない、長い時間かけたらできるけど要領が悪い、覚えた知識をむやみやたらに使おうとする人。
上記のことを意識していないと、いくら勉強しても「残念な人」になりかねません。
「勉強は所詮勉強でしかない」
最終的には学んだことをどう活かしていくかが大切なのです。
また勉強だけが人生のすべてではありません。趣味や家族との時間、もちろん仕事も大切です。勉強だけに自分のリソースのすべてを費やす訳にはいかないのです。
そこだけは忘れないように、これからも勉強を続けていきたいです。