【中小企業診断士】2次試験合格のために必要なこと①~考えすぎに注意~
正解が公表されず、どのように対策していいのかイマイチわからない中小企業診断士2次試験。
僕も1次試験後から対策を始めましたが、最初は何をやっていいかわからず迷走する日々でした。9月頭に受験したTAC模試も事例Ⅰ~Ⅲがすべて40点以下。もうどうしていいのか全くわかりませんでした。
ただ、そんな状態からでも結果的にストレート合格を果たすことができました。
そんな僕の経験から、二次試験合格のために必要な考え方を何回かに分けてまとめてみます。これから2次試験に臨む方に参考になれば幸いです。
今回のテーマは「深く考えすぎないこと」です。
ずっと考えてても答えは出ない
10分以上考えても時間のムダ
ご存知の通り2次試験は解答が公表されません。
「なんでこんな解答になるの?」受験学校の模範解答を見ても納得できないこともあるでしょう。
そんな時、どうしたらいいんでしょうか?
僕がルールにしていたのはどんなに悩んでも10分以上は考えないこと。
なぜそんなルールが必要だったのか?
外山滋比古さんは「思考の整理学」の中でこう言っています。好きな文章なので少し長めですが紹介します。
よく、”朝から晩まで、ずっと考え続けた”というようなことを言う人がある。いかにもよく考えたようだが、その実は、すっきりした見方ができなくなってしまっていることが多い。こだわりができる。大局を見失って、枝葉に走って混乱することになりかねない。
(中略)
努力をすれば、どんなことでも成就するように考えるのは思い上がりである。努力してもできないことがある。それには、時間をかけるしか手がない。幸運は寝て待つのが賢明である。
(中略)
いずれにしても、こういう無意識の時間を使って、考えを生み出すということに、われわれはもっと関心をいだくべきである。
外山滋比古『思考の整理学』より引用
人間は頭が良すぎるので、考えれば考えるほど余計なことを考えてしまい、余計に問題を複雑にしてしまうんですよね。皆さんもそんな経験ありませんか?
どうしたらいいかわからなくなったら「現時点での自分の答え」を出して、その日はそれ以上深く考えず、日を改めてもう一度考えてみましょう。意外と時間を置くとスッキリした答えが出てくるものです。
ちなみに僕はモヤモヤが最高潮に達した9月、会社を1週間休んで旅に出ました。
夏休みも消化出来てないし、休日研修の振替も溜まっているので、思い切って来週一週間休んで車で東北一週の旅に出ることにした。
— Masao@hardstudy (@Masaohardstudy) 2017年9月7日
時にはこういう時間もないとね。英気を養ってきます。
一週間試験勉強から離れてみた後の感想がこちら。
一週間ぶりに事例を解く。
— Masao@hardstudy (@Masaohardstudy) 2017年9月17日
旅行中は全くやってなかったのだけど、旅行前より解けるようになってるのが不思議。
一週間空けたことで逆に余計なものが頭から抜けて、思考が整理され、クリアになったように感じる。
これは本当にリアルな感想です。
2次試験まで時間がない中で勉強を休むのは勇気が必要ですが、無駄に考え続けても消耗するだけです。
思い切って休みを取り入れて、頭をクリアにする時間を作って下さい。
本番ではそんなに長く考えられない
「10分以上考えない」ことは試験本番対策としても有効です。
2次試験は80分。その中で100~150文字の記述を4~5つ行う必要があります。そんなに考えている時間はありません。
「時間を制限してその中でとりあえずの解答を出す」というトレーニングを行っていないと、時間内にすべて解答することは難しいでしょう。
当然ですが白紙だと0点です。時間が無くなって解答欄を白紙で提出することだけは避けなくてはいけません。
「考えすぎ」はダメと言いましたが、適当に考えるのをやめてしまうのもダメです。中途半端でも、不正確だと思っても「現時点での解答」は必ず出してから休みましょう。
思考は「クリアに」「シンプルに」
合格者の話を聞いていると、たまに「2次試験(事例Ⅰ~Ⅲ)はほとんど勉強せずに合格した」という人に出会うことがあります。
そのような方は、話をしていても話の内容がシンプルで無駄がありません。
逆に受験校などで答練を受けまっくたり、受験生同士で勉強会をしていたりしている方のほうが複雑な考え方になってしまっているようにも感じます。
答練や勉強会を否定はしませんが、他人の言葉に流されて、自分の思考法が無駄に複雑になっていないか、常に意識しておくことが重要です。
変な思考のクセがついてしまうと、矯正するのは大変です。
ゴチャゴチャ考えだしたら、さっさと休みましょう。