【中小企業診断士】2次試験合格のために必要なこと③~事例を読もう~
2次試験合格のために必要なこと。
3つめは「事例」をたくさん読むことです。
過去問をたくさん解くより「事例」を読もう
「事例を読むって過去問を何回もやるってこと?」
そうではありません。
読んで欲しいのはリアルな「事例」です。
出題も実際の事例から
ご存知の方も多いと思いますが、2次試験の事例問題は実際のモデル企業が存在します。
昨年の例で言うと事例Ⅰが「ざ〇える本舗」と言われています。
(*公式には発表されていないので推測ですが)
実際、完全にゼロから事例問題を作るのは困難だと思います。
それに、過去の実例が存在しない事例だと、現実離れした問題にもなりかねません。
そのような指摘を受けるのは出題者も避けたいでしょう。
だから出題者は実際の事例を参考に問題を作成すると思われます。
中小企業白書の事例はすべて読む!
ということは、先にモデル企業の事例を知っていれば、有利に戦えるはずです。
実際にモデル企業をピンポイントで知ることは不可能ですが、あるところからヒントを得ることはできます。
それは「中小企業白書」です。
みなさん読んでますか?中小企業白書。
一次試験終わってから全然読んでない人、そもそも一次の時も読んでない人も多いのではないでしょうか?
しかし、白書にはものすごいヒントがたくさん盛り込まれています。
出題者の期待する答えが白書にある
2017年度の中小企業白書第二部には以下のような事例が掲載されています。
いかにも事例Ⅰで出てきそうな会社だと思いませんか?
後半の段落などは「離職率を下げるための施策」が問われたときに、使えそうな内容がたくさん記載されています。
同様な企業の事例が出題されたとき、上記の施策を書いたら、出題者はバツにはできません。モデルケースとして紹介しているのですから。
白書の章立てもヒント
また、白書の章立ても大きなヒントです。
2017年度版では「創業・起業」「事業の承継」「新事業展開の促進」「人材不足の克服」がそれぞれ単独の章としてまとめられています。
何が言いたいかというと、これらの内容は現在の中小企業が直面している大きな課題なのです。
だから試験もこれらの内容から出題される可能性が高いといえます。
実際、昨年の事例Ⅰ~Ⅲはすべて事業承継の内容が盛り込まれたものになっていました。
「創業・起業」は出る可能性は低いと思いますが、残りの3つの課題に対する施策や実際の事例は、必ず押さえておくようにしましょう。
過去問ばかりは危険
「2次試験と言えば過去問!」
「最低5年分を3周!」
こんなことを受験生時代にはよく聞きました。
確かに過去問をきっちり解くことは重要なのですが、あまり繰り返し解いても効果は薄いと感じます。
特に多年度受験生の方は、もう何度もやって覚えてしまった事例を解いてもあまり意味はないでしょう。
それよりもリアルな事例をよく調べて、その内容を分析する方が効果が高いのではないでしょうか。
特に白書に書かれている事例は、お墨付きをもらっているようなものです。
必ず内容は押さえておくようにしましょう。