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【中小企業診断士】H29年度二次試験の再現答案を書き残しておく(事例Ⅰ)

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無事に勉強再開後一年で二次筆記試験を突破できたので、僕の再現答案を書き残しておきたいと思います。

現時点(12/22)では各事例ごとの得点もランクもわかりません。あくまで4科目総合で合格したという事実があるのみです。当然「模範解答」ではありませんので、その点を踏まえて見て頂ければと思います。

第一問

再現答案

最大の要因は、主力商品は地元での認知度が高く、贔屓筋からの復活の嘆願や取引先からの販売支援前提の存続要請があったことから、X社出身の社長にとって事業の再興にあたり早期に収益化する条件が整っていたから。(100文字)

 当日の解答プロセス

設問要求が何なのか理解に苦しんだ問題。「一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因」って一体何が聞きたいんだろうと要求の解釈に時間がかかりました。

人気商品に「できた」ではなく、「させた」という表現をしていることから、最終的には「一度市場から消えた主力商品を(どうしてわざわざ復活させて)再び人気商品にさせた(させようと考えた)のか?」という風に設問要求を解釈。成功要因の分析ではなくSWOTだと判断しました。

「最大の要因」とあるので、解答は一つの方向性でまとめなくてはいけないと考え、「創業間もないA社にとって早期に収益化できる条件が整っていたこと」という「機会」を中心に組み立てました。

 再考して

受験校や受験生の解答も割れているようですが、やはりこの問題では「主力製品に絞ったこと」等の(創業後の)成功要因を求められているのではないと思います。

「主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因はなんですか?」⇒「主力製品に絞ったことです」という受け答えには少し違和感を感じます。(創業後の)成功要因を聞きたいのであれば「人気商品に『できた』要因」と問うのが普通ではないでしょうか。

受験校の解答には成功要因を書いているところもありましたが、僕はやはりA社創業時点でのSWOTの問題だと思います。なぜ主力商品を再び市場に出そうとしたのか、その当時のA社の「強み」や「機会」から解答するのが一番すっきりすると思います。

 

もちろん解答は「神のみぞ知る」ですが。。

 

第二問

再現答案

特徴は、業務をコア業務とノンコア業務に切り分け非正規社員を活用することで正規社員の業務負担を少なくしていること。また事業理解のある社長の直轄組織であり正規社員の意思決定やマネジメント負担が小さいこと。(100文字)

当日の解答プロセス

少人数の正社員での運営を可能にしている要因について、パッと見では「直営店がないこと」や「工場が自動化されている」という材料が目につきました。

ただ、聞かれているのは「経営体制」の特徴であるため、もう少し高い視点から書かないといけないかなと考え、「正規社員と非正規社員の業務が整理されていること」「事業を良く知っている社長の直轄組織であり中間管理層の業務負担が少ないこと」(機能別組織のメリット)という2面から解答を組み立てました。

再考して

「直営店がない」「工場が自動化されている」から「少ない正規社員での運営が可能になる」という結論づけはやはり弱いように感じます(「少ない『人手』で」という問いなら根拠とはなるが、「少ない『正規社員』で」という問いなので、これだけでは根拠になるか疑問)。工場も単純な手作業だとすれば作業者は非正規で賄うことは可能でしょう。

非正規社員を活用するために業務分担を明確にしていること、そして何と言っても事業に精通する社長が直轄する組織であり中間管理層の負担が軽減されていることが、少ない正規社員での運営を可能にしている理由(特徴)ではないでしょうか。

 

第三問

再現答案

メリットは今後の生産量拡大をにらみ工場の拡張可能性が高まったこと、県や自治体からの支援が得られやすくなること、周辺の事業者と協力し共同配送や共通仕入れを実施し、効率化を図れる可能性があること。(96文字)

  当日の解答プロセス

「工業団地に移転し操業したことによる、戦略的メリットは何か」という問い。HACCPやラインの自動化も考えられたが、それは「工業団地」に移転して操業したことに起因するものではないと判断。(別に工業団地じゃなくても可能ですよね)

「戦略的」メリットなので、やはり一番は「将来の売り上げ拡大を目指す上での工場の拡張可能性を高める」ことだと判断。

根拠はやや弱いが旧工場が「手狭になった」という表現があったため、新工場は十分なスペースを確保できていると判断し拡張可能性を一番のメリットに挙げました。

また「地元の企業を誘致対象とした工業団地」とあるので、地方自治体等からの何かしたの支援も得られるのではないかと考えました。

最後に記載した周辺の事業者との協力は、与件中に根拠はありません。イメージで書きました。

 

第四問

再現答案

障害となるリスクは、①販路の拡大による配送や生産体制の構築に多額の資金が必要となる可能性があること、②人員増により人件費増加の可能性があること、③経営資源が分散し地元での人気が低迷する可能性があること。(100文字)

 当日の解答プロセス

「リスクの可能性について、中小企業診断士として助言せよ」という問い。これも要求がつかみにくい。

「全国市場に拡販しようとしたら○○なリスクが起きるかもしれませんよ~」と経営者に助言しなさいと言ってるんだろうなと判断。

基本的には「X社の二の舞にならないように気をつけろ」という方向性で解答を組み立てました。

あくまで「可能性について助言」なので、解決策等は必要ないと判断。「~の可能性」という書き方で解答を構成しました。

 

第五問

再現答案

懸念すべき課題は、①A社を支えてきたX社時代からの社員が退職をむかえ、技術やノウハウ、顧客との関係を若手人材に早期に承継すること、②市場の環境変化により主力商品の人気が低迷することも考えられ、主力商品依存の状況を脱し、新たな商品で市場を開拓していけるような新製品開発体制を整備することである。(145文字)

  当日の解答プロセス

与件文内の「新製品開発ができていない」「戦友の退職」がこれまでの解答で使っていないので、ここで使うのだろうなと判断。

「A社の存続にとって懸念すべき組織的課題」なので、上記の2つがあてまるのは明白。この2つの根拠をそのまま記載しました。

また、設問要求が「分析せよ」なので、どこまで記載するか迷いましたが対応策は盛り込みませんでした(時間もなかった)。

第5問に辿り着くまで設問要求の解釈に手間取り、ほとんど時間が残っていない状況だったので、やや内容の薄い解答になってしまいました。

 

総評

試験後の教室内では「簡単だった」との声も聞かれましたが、僕はとても苦戦しました。与件文自体は読みやすいのですが、設問要求がこれまでにない聞き方で、解釈に非常に手間取りました。

逆に根拠となりそうな材料は与件文の中にたくさんある。どれを使うかも迷います。

一見オーソドックスな事例Ⅰの問題のようで、これまでの傾向とは少し変化させてきたなという印象でした。

元々苦手な事例ということもあり、初っ端から苦戦を強いられました。時間もギリギリ。

やっぱり二次試験は怖い。そう感じた事例Ⅰでした。

 

その他の再現答案はこちらから↓

hardstudyman.hatenablog.com