【中小企業診断士】2次試験合格のために必要なこと②~その勉強会、意味ありますか?~
2次試験合格のために必要なこと。
今回は受験生同士の勉強会について考えてみます。
みなさんの中にも、受験校の同期生などと勉強会をしている方がいるのではないでしょうか?
2次は解答が公表されないので、どうしても一人だと、どう勉強していいのか不安になりますよね。みんなで議論しながら勉強したくなる気持ちはよくわかります。
でも、その勉強会、本当に役に立ってますか?
終わった後、自分の実力が伸びていると感じますか?
感じないのであれば、時間を浪費しているだけなので、今すぐやめたほうがいいでしょう。
なぜ勉強会をやめたほうがいいか?
①本当にその答え、あってるの?
合格者がいるならともかく、受験生同士で解答を議論し合っても、その解答は正しいのでしょうか?(合格者がいても怪しいですが)
みんなで話し合った解答が合っているとは限りません。集団で考えると間違った答えを正しいと認識してしまう恐れもあります(集団浅慮)。
②無駄話で時間を潰していない?
人は集まるとどうしても色んな話をしてしまいがちです。特に気心が知れた仲間だとなおさらです。
もちろん、仲間とワイワイやる時間も大切ですが、それは「勉強会」ではないでしょう。
③他人に流されてしまう
「Aさんはこう言ってるけど、私はこう思うんだけどなあ。でもAさんは自信満々だから、私の方が間違ってるんだろうなぁ。」
みんなで解答を議論すると、どうしても声の大きい人に流されがちになります。
声の大きい人の意見が正しいとは限りません。自分の意見が正しいかもしれません。
特に自分に自信がなく、人の意見を聞きすぎてしまう人は要注意です。
他人の意見を聞きすぎると、自分の考えがわからなくなってしまいます。
どうしても勉強会をやりたいなら
このように勉強会にはデメリットが多いと私は考えています。
「でも私は1人じゃ勉強できない!」
「自分だけでやっていたら不安」
という感じで、どうしても勉強会をしたいという方もいるでしょう。
そんな方には、以下のやり方がおすすめです。
読みやすい文章かを見てもらう
おすすめの勉強会のやり方の一つは「自分の文章が読みやすいか見てもらう」ことです。
よく勉強しているのに2次試験で失敗する方は、解答のイメージはできているのに「文章に落とすと意味が分からない」状態の方が多いです。
自分だけがわかるのではなく、相手に意味が通じる文章を書かないと合格することはできません。
1人で勉強していると、この点がおざなりになる可能性があります。
勉強会で(解答の内容は置いといて)自分の解答が意味の分かる文章になっているかを確認してもらうのは、意味があることでしょう。
事例Ⅳはあり
事例Ⅳに関しては、勉強会で財務が得意な人に教えを乞うのは「あり」でしょう。事例Ⅳは明確な解答が出る科目なので、財務が苦手な人は自分で考えるよりも、教えてもらった方が早いです。
ただ、当然ですが「得意な人」に教えてもらいましょう。苦手な人たち同士で話し合っても仕方ありません。
解答の内容ではなく、解答プロセスを聞く
何度も書いている通り、2次試験は解答がわかりません。なので解答の内容について議論するのは上記の通り危険です。
ですが、解答を導き出したプロセスについては聞く価値があるでしょう。
この試験は、最終的には自分なりの解答プロセスをもって試験に臨まないと、突破するのは困難です。
その自分なりの解答プロセスを構築するために勉強会を活用するなら、それは「あり」かと思います。
「意味があることをやっているか」を常に意識しよう
最初にも書きましたが、
勉強会をして、何か気づきや理解が深まったことがありましたか?
自分の実力が伸びていると感じていますか?
これらが感じられないのであれば、その勉強会は意味がありません。時間のムダなのでやめたほうがいいでしょう。
2次試験までは時間がありません。意味のないことをやっていると、あっという間に試験当日になってしまいます。
常に「意味のあることをやっているか」を意識して勉強するようにしましょう。