【事例Ⅳ】間違えを起こしにくい取替投資の解き方を考える【財務会計】
診断士の二次試験から早くも1カ月あまり。
試験前は事例問題なんか見たくもないと思ってましたが、試験が終わると不思議と寂しさがこみ上げてきて、今でも時々、事例問題を解いてしまっています。
まぁ来年も受ける可能性高いですしね。。
続きを読む『プロフェッショナル・コンサルティング』を読んで
中小企業診断士の二次試験から一週間。
合格の程はわかりませんが、自分の次なる課題は「コンサルティング」という仕事について理解を深めることだと思っています。
僕はコンサルティング業務に携わったことは無く、合格していたとしても何もできる状態ではありません。
そこでコンサルの業務とはどのようなものか、どのような能力を伸ばす必要があるのかを理解するために本を購入し読むことにしました。
その中で非常に勉強になった本があったので内容を簡単に紹介します。
プロフェッショナルコンサルティング
戦略系コンサルタントとして長年活躍されている二人が対談形式で、現代のコンサルタントに求められる能力や考え方、コンサルティングのリアルな現場、日本企業の今後について語っています。2011年発売と少し古い本ではあるのですが、内容は全く古臭くなっていません。
お二人の経歴は以下参照してください。
非常に示唆に富んだ内容が多く、これからコンサルティングの世界に足を踏み入れようとする人にとっては読んでおくべき本ではないでしょうか。
今回は書評として学んだことをまとめておきたいと思います。
- ロジカルに戦略を組み立てるだけのコンサルではダメ
- 必要なのは「ファクト」「論理」「情理」
- 現場経験、人への洞察力、幅広い勉強で能力は鍛えられる
1.ロジカルに戦略を組み立てるだけのコンサルではダメ
まずは「コンサルタントの在り方」について。二人は、現代のコンサルタントは戦略を組んで「これやったらいいですよ」と助言するだけではダメだと主張します。
組織の実行力が戦略の自由度を規定する
二人は現代の競争環境では、もはや優れた戦略だけ立案すれば業績が良くなる状況ではないと言い、チャンドラーの言う「組織は戦略に従う」に則り、戦略に合わせて組織を決めても成果を上げられないと主張します。
むしろ今の時代に考えなくてはならないのは「組織の実行力が戦略の自由度を規定する」という考え方で、組織の実行力によって取れる戦略の幅が決まると言います。
実行力以上の戦略は立案したところで実行することができないので意味がないということです。
これは最近製造業で不祥事が相次いでいることからも納得できる考えですね。彼らは組織の実行力以上の戦略を取ってしまい、結果的に現場にひずみを起こしてしまいました。より高度な戦略を取るためには組織の実行力を高めなくてはいけません。
ロジカルシンキングだけでなくロジカルコミュニケーションも重要
またロジカルに考えるだけではダメで、その考えを経営者や現場に正確に伝えなければなりません。
頭の中ではロジックができていても、伝え方に問題があると「ぼくのかんがえたさいきょうのせんりゃく」と受け取られてしまうということです。
組み立てたロジックを相手に納得してもらい初めてコミュニケーションが成立する。ロジカルシンキングだけでなくロジカルコミュニケーションも大切だと言うことです。
耳が痛いですね。
企業の実行力をいかにして高めるか
的確なソリューションを考案し良きレコメンデーションをまとめあげることができたとしてもコンサルタントとしての仕事として完結したことにはならない。コンサルタント自らが変革の推進者として現場を動かし、コンサルタント自らがビジネスリーダーを単に”教える”だけでなく”育て上げる”ことが必要なのである。その意味では、コンサルタントも「執行力」が求められるのである。
コンサルタントは単に戦略を考えて「こうしたらいいですよ」と助言するだけでなく、経営者と一緒になって業務を執行し、現場を変革していかなくてはならないと言うことです。
最初に書いた通り、組織の実行力が無いと高度な戦略は取れません。どうすれば組織の実行力が高められるか。そこまで考えて施策を実行していくことが必要なのでしょう。
2.必要なのは「ファクト」「論理」「情理」
続いてコンサルタントとしての考え方について。二人は「ファクト」「論理」「情理」がすべてと説きます。
ファクト
現場を見ずにネットや資料で調べた情報で戦略を組み立てても、リアリティの無い戦略になってしまうので経営者には刺さらない。かならず自分の足で一次情報にあたることが重要。
論理
そしてそうして集めたファクト(一次情報)を論理的に深く解析していく。そこから成功に導くクリティカルファクターを導き出すことが必要。
情理
情理も論理。「完璧なロジックなのに相手がバカだから理解してくれない」「現場が感情的に反対する」という考えは言い訳。そのように反対する情理の背景には何があるのかまでをしっかりロジカルに考えなくては、納得性のあるソリューションは提示できない。
この考え方はコンサルタントでなくても重要ですね。
ファクトを見ず推測だけで話す人、ファクトは知っててもそこから深い考察を得られない人、すべてを論理で押し通そうとする人、皆さんあてはまる部分があるんじゃないでしょうか。これも耳が痛いですね。
3.現場経験、人への洞察力、勉強で能力は鍛えられる
最後にコンサルタントとしての能力の伸ばし方、伸ばす方向性について。
現場経験の重要性
リアリティのある戦略を提示し実行するためには、現場の経験や肌感覚がわからないといけない。MBAで学べることはコンサルタントで必要な能力の10分の1とのこと。現場を歩かないとファクトは集まらないし、リアリティのある戦略は組めない。
この本で一貫して重要と言われているのが「リアリティ」。これをベースにしたコンサルティングでないとまず納得してもらえないし、実行しても上手くいかないとのこと。
「現場主義」と一見当たり前のようなことを何度も主張しているのを見ると、やはり机上の論理だけでコンサルティングを行ってしまう人が多いのでしょうか。
人への洞察力
組織は結局人からできている。組織を変える時にぶち当たる壁は「人」。人への洞察力を持ち、そこへアプローチする方法を身につけないと何も変えられないコンサルタントになってしまう。
勉強し続ける
ロジカルシンキングはもちろん、経済、歴史、哲学、政治。様々なジャンルの幅広い知識を身につけていく必要がある。知識を身につけるだけでなく、各事象について徹底的に考え自分なりの意見を持つ。過去の歴史などについては自分が当事者ならと想像し、どう判断するかということまで考え抜く。
3カ月に一度修士論文を書くくらいの勢いで勉強しないといけないとのこと。
非常に厳しいご意見。
まとめ
本書を読んで内容とは別に参考になったのが、「全体の一貫性」。
会話形式で様々な方向に会話が飛ぶにも関らず、主張の一貫性やロジックの破綻がありません。普通、色々な方向の話をしていると自分の主張に一貫性が無くなったり論理的に矛盾したことを話しだしてしまうのですが、二人の会話は主張したいことが一貫していて、話の方向が変わってもそれがズレません。
だから非常に読み手としては読みやすく、難しい内容もあるのですが、スラっと読めてしまいます。話しながらでも常に頭の中でロジックを構築しながら話をしているのがわかります。
紹介した内容以外にもカネボウの再生や90年代後半から2000年代にかけての携帯電話市場における競争戦略など興味深い話が掲載されています。
若手に対して厳しい意見も多く、読むと身が引き締まる思いになります。
とても勉強になる本なので是非一度読んで欲しいと思います。
中小企業診断士二次試験が終わったので、今の気持ちを書き残しておく
昨日は中小企業診断士の二次試験でした。
悪天候の中受験された皆さん、お疲れ様でした。
本当に「お疲れ様」と自分にもみんなにも言いたくなるくらい、疲れる試験でした。
合否の程はもちろんわかりませんが、記憶が鮮明なうちに受験しての感想や反省をまとめておきたいと思います。
とにかく緊張した
今回の試験、とにかく緊張しました。
はっきり言って、大学入試の時のセンター試験や二次試験より緊張しました。
最初の事例Ⅰが始まっても、緊張感が取れず、間違ってはいけないというプレッシャーから、なかなか冷静に解答を組み立てることができませんでした。
なぜそんなに緊張したのか
なぜ、そんなに緊張してしまったのか。
分析した結論は「自信がなかったから」です。
一次試験の時も大学受験のときも、合格できる自信を持って試験に臨むことができました。
今回は違いました。
もちろんこれまで、事例は100回近く解き、解答プロセスの構築や時間配分のシュミレーションに取り組んできました。
しかしそれを、自分で使えるものとして吸収しきれていませんでした。特に解答プロセスに関しては結局中途半端なまま本番を迎えてしまい、それが不安につながってしまいました。
「不安を抱えたまま試験に臨んでしまった」
これが今回の大きな反省点です。
手ごたえはどうか?
最後の事例Ⅳが終わり帰る時にふと思ったのが、「来年もここに来るんだろうな」ということ。
それくらい手ごたえはありません。
もちろん正解も発表されないし、解答速報もまだ見ていないので実際の点数は知る由も無いのですが、できたという実感はありません。
再現解答も作りましたが、作っている内に根拠薄弱な解答だったり論理の飛躍のある解答が見つかったりして暗澹たる気持ちになりました。
実力は出せたか?
自分の持っている実力はすべて出せたと思います。
再現解答で暗澹たる気持ちになったと書きましたが、逆に「よくこんなこと書けたな」と後になって自分で関心した解答もあります。それだけ集中力MAXで取り組めてはいたということでしょう。
難問でも諦めることなく、最後まで粘りきりました。
緊張はしましたが、それも実力のうち。
自分の今持っている力はすべて出せたと思います。
不合格なら実力が足りなかった、それだけです。
今日からが新しいスタート
「二次試験が終わったら、すこしのんびりしたい」と思っていましたが、今はそんな気持ちはありません。
試験前よりも逆に勉強に対してのモチベ―ションは上がっています。
「いつ勉強するの? 今でしょ。」と某予備校講師の言葉が頭の中でずっと渦巻いています。
合否は当然、現時点ではわかりませんが、いずれにしても自分の実力不足は明確です。
不合格であれば来年の合格のため、合格していれば診断士として活躍するために、今日からが新たなスタートだと思って、勉強を続けていきます。
中小企業診断士二次試験まであと一週間。意識すべきことを整理してみました。
ついに二次試験まであと一週間になりました。
これまで勉強してきた成果を出すときです。とにかく悔いのないよう、あと一週間最後の追い込みをかけたいと思っています。
今回は、僕自身のまとめとして二次試験にあたり忘れてはいけないポイントをまとめておきます。
今回まとめるのは個別の事例対策ではなく、試験全般についての意識すべきポイントです。個別対策については合格したらドヤ顔して書きたいと思います(笑)。
自分に言い聞かせるつもりで書いていますので、そのつもりで読んで下さい。
二次試験で意識すべきこと
聞かれていることに正確に答える
当たり前ですが、出題者が聞いていることに答えなくてはいけません。聞いてないことを解答しても0点です。
また解答にあたっての制約条件も見逃してはいけません(例えば「新規顧客増加以外で」「○○を踏まえて」などの条件)。
また「理由」「要因」「課題」「問題点」などの問い方の違いには注意。設問に対して適切な解答をすることが重要です。
この点は絶対に忘れてはいけません。忘れた時点で試合終了です。
ダブりはあってもいいが抜けはだめ
解答は抜けなくダブりなく(MECE)書くことが必要ですが、あまり意識しすぎてはいけません。
特に解答根拠の切り分けに迷った場合は、ダブってもいいから複数問で一つの根拠を使うのも有り。無理に切り分けるとどっちも得点無しになりかねません。
明確な解答が判断出来ないなら、多数の視点からの解答を盛り込み、部分点狙いに転換することも必要。
タイムマネジメントは柔軟に
もちろん、80分の時間をどう使うかシュミレートはしていますが、問題が例年と同じ形式で出されるかはわかりません。
だから時間配分はシュミレーションに固執せず、設問分及び解答文字数、得点配分、設問ごとの難易度で柔軟に決めます。
自分の実力、知識も勘案し、限られた時間資源で得点を最大化するような時間配分が大切です。
迷ったら与件に戻る
解答が思い浮かばない、また、迷った場合は一度与件文に戻りましょう。与件には必ずヒントが有るはずです。
与件に根拠がない解答は自分の妄想かもしれないので、思い込みをせず必ず与件から根拠を探しましょう。
「木を見て森を見ず」にならない
解答根拠を探しに行くと、どうしてもミクロの視点になってしまいます。
ミクロな部分だけをみて解答してしまうと事例全体の流れから逸脱したものになる恐れがあります。
まずは事例全体に流れる全体像をイメージして、その流れに沿って一貫性のある解答を心掛ける必要があります。
不自然に出現する記述は必ずどこかで使うはず
与件文を読んでいると、ときどき、脈略もなく「ところで~」「なお~」などの接続詞とともに、それまでの内容と関係のない記述が出現します。
このような記述はいずれかの設問の解答根拠として利用できることが多いです。
このような記述があった場合は、設問を見て利用出来ないか必ず検討しましょう。
事例Ⅳは計算過程を残す
ミスが怖い事例Ⅳ。
特に最終科目なので集中も切れている可能性が高く計算間違いには要注意です。
答えが何かおかしい場合、検算したら違う数値が出てきた場合、どこで間違ったかわかるよう計算過程をどこかに残しておくことが必要です。
最後にどんなことがあっても慌てない
どんな問題が出題されるかは当日までわかりません。予想外の形式で出題される可能性もあります。
そうなった時には焦らず、戦略をすぐに練り直すことも必要です。事前シュミレーションに固執してはいけません。
「焦ってるのはみんな同じ。その中で冷静になれれば有利になる。」
それくらいの落ち着きを持って試験に望みたいと思います。
写真下手でも心配ない!写真加工アプリSnapseedが素晴らしい。
「SNSに写真をアップしたいけど、いい写真が取れなかった。」
「プレゼン資料に写真を添付したいけど見栄えが悪い。」
写真の見栄えを良くしたいというケースは多々ありますよね。
でも、Photoshopなどの写真加工ソフトは高価な上、初心者には使いこなすことが難しく写真加工を諦めている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな人のために、Photoshopよりはるかに簡単で無料で使える写真加工アプリSnapseedを紹介します。
Snapseedの機能
ツールやフィルタを使って写真加工
Snapseedには写真加工に必要なツールやフィルタが豊富に取り揃えられています。
これらのツールを使って簡単に写真を加工できます。
感覚的に操作ができ、初心者でも安心
操作はとても簡単です。ツールやフィルタを選びスワイプするだけで写真が変化します。変化を見ながら調整できるのでわかりやすく、感覚的に操作できます。
例えば写真の明るさを調整したい場合、ツール→画像調整から調整したい項目を選び左右にスワイプするだけで調整できます。
実際に写真を調整してみます。
このパンの写真。全体的にぼやっとしててあまり美味しそうじゃありませんね。
【加工前】
ここで「明るさ」「彩度」「色温度」を調整すると、
【加工後】
このようにパンらしい色つきになって美味しそうに見えますね。
1分もかからず修正できます。
チュートリアルに沿って加工すれば誰でも簡単に加工ができる
画面下部の「情報」タブを押すとチュートリアルが表示されます。
数種類の画像調整方法が説明されていて、どんな加工をすればどんな仕上がりになるのか分からない人でも、これを見ながら調整すればすぐに使えます。
今回はチュートリアルの「おばあちゃんの家」を選択します。
選択すると、どのフィルタやツールを使えば見本のような加工ができるか、ステップを追って説明してくれます。この通りに作業すれば見本と同じように加工できます。
ステップはどれも3ステップくらい。加工時間は1分で終了です。
例えばこの写真を「おばあちゃんの家」に沿って加工してみます。
【加工前】
「ヴィンテージ」フィルタをかけ「明度」「明るさ」を調整し「レンズぼかし」で鳥居の外側をぼかします。
【加工後】
すると、こんな感じで少し色あせたヴィンテージな雰囲気にすることができます。
かかった時間はほんの1分です。
効果は保存でき次回からは呼び出して使える
修正した加工効果に名前を付けて保存することができます。
次に同じ修正を行う場合は「保存した効果」から呼び出すことで、一つ一つ調整しないでも一回で修正ができます。
何回も同じような修正を繰り返す場合はとても便利です。
解像度もそのまま加工できる
写真加工アプリの中には加工して保存すると解像度が小さくなってしまうものがあるのですが、このアプリは原寸大で保存できます。
印刷用など解像度が高い写真が必要になる場合でも使用できるので便利です。
その他にもフィルターや加工ツールが豊富で様々な加工が可能
ここで紹介した以外にもたくさんの機能が用意されています。
写真にフレームをつけてくれる機能。
写真の一部をぼかすことも可能です。
ちょっとした工夫で資料やサイトの見た目が良くなる
ちょっとしたことですが、このように写真を綺麗に加工することで資料やサイトの見栄えが良くなります。
いくら内容が良くても見栄えが悪ければ、相手に与える印象は良くなりません。
手間がかからず簡単に写真加工ができるSnapseedを使って写真を加工するだけで好感度がアップすることは間違いありません。
気になった方はぜひ試してみて下さい~。
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