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【直前期必見】2016年度版中小企業白書のエッセンスをまとめてみる~第2部編①~

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前回は中小企業白書第1部をまとめました。

今回は第2部の第1章、第2章をまとめてみたいと思います。

 

 

第2部 中小企業の稼ぐ力

第1章 中小企業の稼ぐ力の決定要因

中小企業を取り巻く取引構造の変化

・1991年には親事業者への依存度が30%を超えている事業者は約80%であったが、2014年度には約60%にまで減少。

大企業の下請けを中心とした取引関係が変化している

・業種別にみた場合、製造業は相対的に依存度が高く、サービス業、建設業は低い。

 

人口減少と少子高齢化

将来の人口推移予測

・人口増ー米国、英国、フランス

・人口減ー日本、ドイツ

高齢比率は日本が一番高く、今後もその傾向は続く。

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 出典:中小企業庁 2016年度中小企業白書より

 

海外需要の動向

・先進国の中間層・富裕層の人口はほぼ横ばいが予想される中、南西アジアASEAN、中国などの中間層・富裕層は増加が予想される。

中小企業はこれらの層を取り込んでいくことが稼ぐ力の向上のために必要

 ・日本の貿易収支は1996年から2010年まで一貫して貿易黒字であったが、2011年に貿易赤字に転落。

→要因は東日本大震災後の化石燃料輸入の増加であるが、企業の国際的な競争力低下も一因

・訪日外客数は増加傾向。特に中国からの訪日外国人数が増加。訪日外国人旅行者の消費額も年々増加。2014年には2兆円規模に。

国内需要が縮小する中で、これらの訪日外国人の需要を取り込んでいくことが重要

中小企業を取り巻く人材の動向

・規模の小さい事業者ほど有効求人数が増加しており、人手不足が深刻化していることがわかる。

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 出典:中小企業庁 2016年度中小企業白書より

・また、従業者規模が小さくなるにつれて55歳以上の従業者割合が高くなっている。

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 出典:中小企業庁 2016年度中小企業白書より

 

情報通信技術の進展

このように労働者不足が深刻化してくる状況下で稼ぐ力を強化するにはITの利活用が必要です。ここからは中小企業のIT活用状況について見ていきます。

 

①インターネットの普及に従いBtoBにおける電子商取引(EC)の市場規模も広がっている

→2014年度で市場規模約280兆円、EC化率26.5%

②対個人向けのECも年々増大

→2014年度は市場規模約12.8兆円、EC化率4.37%

スマートフォンタブレット端末の利用は年々増加しているが、大企業よりも中小企業の方が利用は進んでいない。

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出典:中小企業庁 2016年度中小企業白書より

 

④企業のクラウドサービス利用率は年々上昇している。

⑤テレワーク導入状況は大企業では2割程度、中小企業では1割未満。

 

第2章 中小企業におけるITの利活用

この章では中小企業におけるITの活用状況やその課題が取り上げられています。

内容を要約すると以下のようになります。

 

1.IT投資を行っている企業の方が行っていない企業と比較して売上高、売上高経常利益率の水準が高い。

 

2.業務領域別にみたITの導入状況は「財務・会計」が一番多く(81.8%)、次いで「人事・給与」が多い(77.2%)。

 

3.中小企業のIT導入状況を見ると約35%の企業がソフトウェア(会計システム、クラウド等)を導入しておらず、約25%の企業はハードウェア自体導入していない。中小企業のIT導入はいまだ遅れている。

 

4.「IT投資を行わない理由」として一番多いのが「導入できる人材がいない」(43.3%)次いで「導入効果がわからない」(39.8%)。

 

5.クラウドコンピューティングについては大企業では47.7%、中小企業で27.3%が「クラウドコンピューティング関連費用が発生」と回答。メリットとしては「導入までの期間が短い」、「初期コストが安い」ことをあげている。

 

6.ITの活用と労働生産性の関係をみると、企業規模を問わずIT活用の目的が不明確で活用が不十分な企業の労働生産性の水準は低い。さらにIT投資に対する効果測定やPDCAサイクルを確立している企業の方がさらに高い労働生産性を有する。

 

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出典:中小企業庁 2016年度中小企業白書より

 

7.IT人材について確保されていると回答したのはいずれの業種においても3割程度で、IT人材の不足が読み取れる。

 

第2部はまだ続きますが長くなるので今回はこれまでにします。

続きは次回へ。

 

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