【中小企業診断士】合格までの勉強法、参考書籍・サイトを紹介する~中小企業経営・政策編~
シリーズ最後は中小企業経営・政策について。
この科目は大きく2つの分野から成ります。
一つが前年度の中小企業白書の内容から出題される「中小企業経営」。もう一つが中小企業を対象とする「事業(制度)」や「法律」から出題される「中小企業政策」です。
どちらの分野も完全な「暗記」科目です。割り切って覚えるしかありません。
それではポイントを解説していきます。
中小企業経営・政策
勉強法(ポイント)
- 中小企業経営はまず各分野の傾向(上昇・横這い・低下)を捉える
- アンケートに関しては細かい数値の暗記は不要
- 中小企業政策の頻出施策は徹底的に覚える
- 白書は「全体の方向性」をつかむ
- 中小企業政策の方が得点しやすいので集中的に取り組む
二つの分野の中で得点しやすいのは「中小企業政策」です。毎年似た分野からの出題が多いですし、覚えていれば確実に得点できる問題が多いので中小企業政策で得点を稼ぎたいです。
逆に「中小企業経営」は出題範囲も広く、非常に細かい(細かすぎる)数値が問われる問題も多いので得点しづらいです。
勉強しても得点効率が低いので、分野は絞って(スピテキに掲載されている分野だけで十分)覚えましょう。時間が無ければ傾向を覚えるだけでもいいです。
ただ、中小企業白書に関しては完全に覚えなくとも一度きちんと読むことをお勧めします。
診断士の試験は基本的に現在中小企業が抱える問題点や課題を解決するための知識・考え方が問われます。白書を読んで現代の中小企業の置かれた状況や課題をきちんと把握しておくことは試験対策として非常に重要です。
必ず一度は通読するようにしましょう。
学習スケジュール
・1~5月
前年度の中小企業を眺める程度
・6~直前期
白書の定量的データ、重要施策を徹底的に暗記。
直前期でも、やればやるほど得点が上がる科目です。試験直前1週間前はこの科目を徹底的に復習するのが効果的だと思います。
集中的に勉強すべき論点
中小企業経営
・中小企業の位置づけ(企業数・従業員数・業種別企業数増減・収益状況等)
この部分も細かい数値まできっちり覚える。
・中小企業白書第2部
細かい数値は不要(と言うか覚えるときりがない)。傾向を把握する。
・小規模企業白書
細かい数値まで覚える。近年出題数多い。
中小企業政策
頻出論点は以下の通り。
・中小企業基本法(中小企業の定義)
・経営革新計画
・下請法関連
・中小企業退職金共済制度
・小規模企業共済
・JAPANブランド育成支援事業
・高度化事業
上記は過去5年間で繰り返し出題されている論点です。この論点は細かい数値(補助率、上限、計画期間等)まで正確に暗記しましょう。中小企業の範囲を問う問題は必ず出題されているので、絶対に落とさないようにしましょう。
参考書籍
参考書はスピテキで十分。中小企業白書はよく読みましょう。
・中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト (7) 中小企業経営・中小企業政策 2018年度
参考Webサイト
最近の中小企業の現状・課題や施策がまとめられています。一度読んでみることをおすすめします。
まとめ
この科目は完全に暗記科目です。つべこべ言わずに覚えましょう。
出題分野にブレが少ないので、試験直前まで得点を伸ばせる科目です。覚えれば覚えるだけ得点の期待値が伸びます。直前期に集中的に勉強するのがいいでしょう。
ただ、この試験全般に言えることですが、暗記も優先順位を付けて行うべきです。出題確率の低い分野を必死で暗記しても効果は低いです。特に「政策」は出題分野も毎年似ているので、出題されていない分野は捨てても構いません。
僕は6月から勉強を始めて69点でした。
暗記が得意な人は80点も目指せる科目だと思います。