【中小企業診断士】合格までの勉強法、参考書籍・サイトを紹介する~経済学・経済政策編~
今回から一次試験の各科目ごとに、僕の勉強法やスケジュール、使用したテキスト・書籍、webサイトを紹介していきたいと思います。
初回は「経済学・経済政策」についてです。
経済学・経済政策
勉強法
僕は出身が経済学部なので、この科目に関してはアドバンテージがありました。
ただ、初学者の人にとってはやっかいな科目ですよね。数式やグラフアレルギーがある人は苦手意識が強いのではないでしょうか。
学習のポイントをまとめると以下のようになります。
- 数式やグラフの導出方法を覚える
- 手を動かしてグラフを書く
- 細かいモデルは捨てる
マクロ・ミクロともに経済学には様々な理論が登場しますが、それらを丸暗記したところで試験では使えません。
例えばIS-LM分析についても、「IS曲線は右下がり」「LM曲線は右上がり」ということを暗記するのではなく、「そもそもIS曲線とは何か」「どうしてIS曲線は右下がりになるのか」という理屈をわかっていないと問題が解けません。
問題を解くには、公式やモデルがどうして成り立つか他人に説明できるレベルになる必要があります。そうでないと、少し問題のパターンを変えられただけで解答できなくなります。
理解を深めるためには手を動かして公式を導いたり、グラフを実際に書いてみたりすることが重要です。頭の中だけで考えるのはやめましょう。
ただ、必要以上に手を広げる必要はありません。ミクロ・マクロともに頻出論点は大体毎年同じなので、それらの論点を徹底的に理解しましょう。そして問題をたくさん解きましょう。数年に一度しか出題されない論点は捨ててしまって問題ありません。
学習スケジュール
1月~3月
・スピテキで理論の理解につとめる
4月~5月
・スピ問で問題演習
6月~7月
・理論の再確認と苦手分野を中心に問題演習
直前期
・主要理論の再確認
3月ころまでは理論をしっかり理解することに集中し、4月ころからはスピ問や過去問での演習を中心に行いました。
6月以降は理論の再確認とスピ問や過去問で間違った問題を中心に演習。
直前期は細かい部分は勉強せず主要理論の復習に集中しました。
僕は知識がある程度あったので本格的な勉強スタートは3月ころからで間に合いましたが、初学者の人には理解までかなり時間がかかる科目です。
初学者の方はできるだけ早く取り掛かった方がいいでしょう。
勉強すべきポイント
集中的に勉強すべきは以下の内容です。
ミクロ
・費用関数、供給関数
・効用関数
・所得効果と代替効果(スルツキー分解)
・市場均衡の理論(完全競争市場、不完全競争市場)
マクロ
・国民経済計算、物価指数
・IS-LM分析
・AD-AS分析
これらを押さえておけば合格点は取れるはずです。
参考書籍
学習に使用した書籍はTACのスピードテキストとスピード問題集です。
・中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト (4) 経済学・経済政策 2018年度
・中小企業診断士 最速合格のための スピード問題集 (4) 経済学・経済政策 2018年度
その他参考書籍はこちらの記事にまとめています(なおこの記事にある書籍をすべて今回読んだ訳ではありません)。
テキストでは十分に理解できない場合はこれらの書籍を有効活用するといいでしょう。
参考webサイト
経済学は、診断士の勉強に適したサイトが見つかりませんでした。
挙げるなら以下の動画でしょう。
初学者向けに経済学の公式やグラフの見方をわかりやすく解説してくれています。
これを見てからテキストや書籍を読んだ方が理解が早いかもしれません。
(動画学習の効果は非常に高いと僕は思っています。)
石川秀樹先生「速習!マクロ経済学」「速習!ミクロ経済学」ガイダンス
まとめ
経済学・経済政策は二次試験との関連も薄く、あまり時間をかけたくない科目かもしれませんが、きちんと対策して臨まないと足切りとなってしまう可能性もある科目です。
ここ数年は比較的難易度が低くなってますが、過去にはものすごく難化した年もあり油断は禁物です。
ただ、難化しても主要な理論をきちんと導出できるまで理解していれば、合格点を取ることは可能です(それでもムリなら得点調整されるはず)。
手を広げすぎず、主要理論をきっちり理解することを重視して勉強を進めるのがいいでしょう。繰り返しますが暗記では試験に対応できません。
ちなみに僕の一次試験の得点は92点でした。きっちりやれば高得点狙える科目でもあるので、頑張ってモデルを理解しましょう!